~ゆるりと子育て情報③~

「せがまれること☺」

 

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

今年は、穏やかな天気に恵まれたお正月となりました。

諸々の不安が続く社会情勢もこのような穏やかさに包まれる年となりますようにと、平和をより願わずにはいられませんでした。

心を新たにし、できることから一つ一つ丁寧に神の祝福と愛を祈っていきたいと思います。

 

さて、お休みの間は子どもたちから“せがまれる”とういうことが幾度かあったのではないかと思います。

子育てから離れると“せがまれる”という日常がまず、なくなります。

ということは、この“せがまれる”ということ自体が子育ての重要ポイントになってくるのではないかと思います。

マイナスのイメージからプラスの転換で子育ての風向きも受け取り方も変わります。

せがむことも、そこに聞いてくれるという人がいるからこそ!

自分のことを大切に思ってくれる人がいるという潜在的な思いが築かれているからこそ、聞いてもらいたい欲求を表すことができます。

この愛着関係の築きが乳幼児期には欠かせません。

もちろん、せがまれる全部を子どもの思うように満たしてあげられるわけではありません。

たとえ、思いを受け入れられないとしても事情を話す等、そこには様々なやりとりが存在します。自分の思いだけでなく、相手の思い、また、社会的な背景をも段々と知る過程が与えられるような大切な関わりとなることでしょう。

この心が行き交うというやりとりが何より大切なのです。

小さな日々のやりとりですが、些細な積み重ねは人が健やかに生きられる源、心のつながり・絆が築かれることとなります。

もし、せがまれる中に「絵本を読んで!」があったとしたら一日のうちの5~10分をぜひ大切にされてください。

『絵本は心のへその緒』松井直著の中に“「絵本を開く時間」とは、単に絵本を読み聞かせる一方的な営みではなく、読んでもらう赤ちゃんにも、読み手の大人にも、なにかしらの共通の喜びを感じられるひとときになるのではないか。そのとき絵本は、読む(read)ものではなく共有する(share)ものになるーそう考えたのである。“とあります。

絵本の嫌いな子どもはいません。心に喜びの共感と生涯残り続ける温かなぬくもりの時間が豊かに育まれ、生きる力となりますことを祈っています。