~ゆるりと子育て情報⑦~

~ゆるりと子育て情報⑦~

「子どもたちとゲーム・ネット・スマホ

~デジタル機器とのつき合い方を考える

~愛知県医療療育総合センター 子どものこころ科(児童精神科) 吉川徹先生より」

 

先日、上記のタイトルの講演会を聴くことができました。小・中学校に行ってからではなく、未就学のタイミングで“デジタル機器との付き合い方”を知ることが大事であるとのことでした。ネットとデジタル機器は、子どもが安全に使えるものではないので、大人になるまでに使い方を覚えておかなければいけないこと、そして、使わせる前が大事であり、購入前に約束しておくこと等、大人サイドにある大切な心構えを教えていただきました。

一番大事なこととして、約束は子どもが守るものではない、大人が守らせるものであること、そして、守られない約束が放置されている状況が何よりも悪い、とのことでした。

また、リテラシー教育が大前提にあるということも心に留めておきたいと思います。

「できるor○○したい」という“できること”の方を目指すとだいたいが、こじれてきてしまうそうです。“○○したい”という意欲は大事な考えのポイントで、意欲に向けて作戦も変わってくるとのことでした。

お話を聴きながら“○○したい”というような意欲は、目標へ向かう力、自分の中でコントロールしなければならないものへの力が働き、大切なものを見失わず、より良く生きる力となることを学ばせてもらいました。

意欲は安心があると自然と湧いてきます。大人も不安の状態では、なかなか一歩が踏み出せないものです。人格形成の基礎となる乳幼児期に自分が認められる安心感を十分に伝えることは大人の大切な務めです。そこには、大人自身も大切にされることが欠かせません。子どもの最善の利益を考え、継続していくには、みんなで支え合える環境が必要です。何か心配や不安なことがございましたら、お気軽に幼稚園にお問い合わせください。応援しています。

 

※吉川徹先生の著書を紹介いたします。今後、子どものデジタル機器の取り扱い等において迷うことがあっても指針をいただけることと思います。お勧めいたします。